- 坐骨神経痛、足のしびれ…「腰神経叢ブロック」で下半身のつらい痛みを改善
- 腰神経叢ブロックとは?
- 仙骨ブロックや硬膜外ブロックとの違いは?
- どのような痛みに対して効果的?
- 腰神経叢ブロックの安全性と当院でのこだわり
- 長引く下半身の痛みは、まだ諦めないでください
坐骨神経痛、足のしびれ…「腰神経叢ブロック」で下半身のつらい痛みを改善
「足の付け根から太ももの前側がしびれて痛い」「歩くのがつらい」「長距離を歩けない」…そんな下半身のつらい痛みに悩んでいませんか?このような痛みは、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが原因で、腰から足へと伸びる神経が圧迫されることで起こることが多いです。
植月診療所では、下半身の痛みに専門的にアプローチする「腰神経叢ブロック」という治療法に力を入れています。これは、腰の深い部分にある神経の束に直接働きかけ、つらい痛みを強力に和らげるための有効な治療法です。
この記事では、腰神経叢ブロックとは何か、どのような痛みに対して効果的なのか、そして当院での治療について詳しく解説します。長引く下半身の痛みにお悩みの方は、ぜひご一読ください。
腰神経叢ブロックとは?
痛みを感じる神経の「大元」にアプローチ
腰神経叢ブロックとは、腰の奥深く、背骨の側面にある「腰神経叢(ようしんけいそう)」という神経の束に、局所麻酔薬や抗炎症薬を注入する治療法です。
腰神経叢は、腰の筋肉や太ももの前側、膝、すねの内側、足の甲など、下半身の広範囲の感覚や運動を司る重要な神経の集合体です。坐骨神経痛の多くは、この神経叢から枝分かれした神経が原因で痛みを発しています。
この神経叢全体に麻酔薬などを届けることで、下半身の広い範囲に及ぶ痛みやしびれを効果的にブロックし、炎症を鎮めることができます。
仙骨ブロックや硬膜外ブロックとの違いは?
仙骨ブロック
背骨の一番下にある仙骨の隙間から薬剤を注入し、お尻や足先にかけての痛みに対応します。
硬膜外ブロック
背骨の中の硬膜外腔に薬剤を注入し、腰や下半身の広い範囲の痛みに対応します。
腰神経叢ブロック
腰の奥深くにある神経の束に直接アプローチするため、特に太ももの前側や膝の内側、足の甲など、特定の範囲の痛みにピンポイントで高い効果を発揮します。
患者さんの痛みの範囲や原因によって、どのブロック注射が最適かを判断します。
どのような痛みに対して効果的?
腰神経叢ブロックは、特に以下のような下半身の痛みに有効です。
坐骨神経痛
太ももの前側や外側、膝の内側、すねなどに痛みやしびれが集中している場合。
椎間板ヘルニア
腰椎の椎間板が神経を圧迫し、特定の範囲に激しい痛みやしびれを引き起こしている場合。
腰部脊柱管狭窄症
神経の通り道が狭くなり、特定の範囲に痛みやしびれが生じる場合。
大腿神経痛
太ももの前側に沿って痛みやしびれが走る場合。
股関節や膝の手術後の痛み
手術後に残った、神経の損傷による痛み。
がん性疼痛
がんやがん治療によって、腰神経叢が圧迫・損傷されて生じる痛み。
これらの痛みは、通常の痛み止めだけでは効果が不十分なことが多く、腰神経叢ブロックによって痛みの悪循環を断ち切ることが、症状改善への重要なステップとなります。
腰神経叢ブロックの安全性と当院でのこだわり
腰神経叢ブロックは、腰の深い部分にある神経にアプローチするため、高い技術と正確な手技が求められます。
超音波ガイド下での安全な施術
植月診療所では、患者さんの安全を最優先に考え、超音波装置を使用して腰神経叢ブロックを行います。超音波の画面で神経や血管、周囲の筋肉の位置をリアルタイムで確認しながら注射を行うため、針の誘導をより正確に行うことができ、安全性と確実性が非常に高まります。
身体への負担が少ない
手術と比べて、身体への負担が非常に少ないのが大きなメリットです。注射自体にかかる時間はわずか数分程度で、入院の必要はありません。注射後も短い安静時間で、すぐに日常生活に戻ることができます。
多角的な治療の組み合わせ
腰神経叢ブロックは、痛みを和らげるための有効な手段ですが、それだけで完治するわけではありません。痛みが和らいだ後には、理学療法、漢方薬、内服薬を組み合わせ、再発を防ぐための根本的な治療を提案します。痛みのない状態を維持できるよう、トータルでサポートさせていただきます。
長引く下半身の痛みは、まだ諦めないでください
「もう何年も下半身の痛みに悩んでいる」「歩くことが億劫になってしまった」と、つらい痛みを我慢している方がたくさんいらっしゃいます。しかし、適切な診断と専門的な治療を受けることで、痛みをコントロールし、快適な生活を取り戻すことが可能です。
大阪市城東区で、腰や下半身の痛み、しびれにお悩みの方は、ぜひ一度、植月診療所にご相談ください。当院では、腰神経叢ブロックをはじめ、様々な治療法を組み合わせ、あなたの痛みに真剣に向き合います。