耳鳴り

耳の中で音が聞こえる耳鳴り

耳の中で音が聞こえる耳鳴り聞こえるはずのない音が耳の中で聞こえる症状を「耳鳴り」といいます。耳鳴りで聞こえる音はキーンとした金属音やブーンという虫の羽音に似た音まで様々で、個々によって異なります。
耳鳴りは疾患名ではなく症状ですが、何らかの原因があって起きている可能性があり、重大な疾患が潜んでいる場合もあります。

耳鳴りの原因は?

精神的ストレス

過度なストレスがかかると、耳鳴りが生じることがあります。また、頭痛や不安感なども見られます。特に突発性難聴や自律神経失調症による耳鳴りの場合、このタイプに該当します。

疲労・体力不足

過度な疲労を抱えていたり、体力が落ちたりすると胃腸の調子が落ちてしまいます。胃腸が弱まると栄養を吸収する働きも落ちてしまうので、耳も栄養不足に陥り、耳鳴りや張力低下を招いてしまいます。耳の症状以外にも、立ちくらみやだるさ、便通異常、食欲低下なども現れることもあります。

痰湿(たんしつ)

「痰湿」は中医学の言葉で、水分代謝が停滞することで体内にたまった水分が身体にとって、有害なものに変わることです。耳鳴りや張力低下、耳の閉塞感(耳が詰まったような感覚)などの症状だけではなく、脂質異常症や肥満、むくみ、お腹のむかつき・つかえ感などの原因にもなります。血行の改善や適度な運動、胃に負担のかからない食生活を心がけることが大切です。

老化

老化によって夜間の耳鳴り、聴力低下などが起こります。ただし老化は誰にでも起こる現象なので、過度に気にする必要はありません。どうしても症状が気になる方には、漢方薬などの処方も行います。

キーンやピーなど耳鳴りはさまざま症状がある

  • キーン、ピーという金属音・高い音
  • ジーっというセミの鳴き声みたいな音
  • ゴーっというモーターが動いているような低音
  • ドッドッといった、心臓の拍動のような音

耳鳴りは発生する条件(疲れている時、ストレスを抱えている時など)や、耳鳴りが起きる頻度などに個人差があります。また、聴力低下や耳の閉塞感などの症状が耳鳴りと一緒に起こる場合もあります。

耳鳴りが起きる場合に考えられる疾患

耳鳴りの音や現れ方によって、考えられる疾患を掲載しております。また、場合によっては下記以外の症状が発生する場合もあります。気になる症状がありましたら、まずはご相談ください。

耳鳴りが片耳から発生している メニエール病、聴神経腫瘍、突発性難聴
左右両方の耳から耳鳴りが発生している 老人性難聴、騒音性難聴など
ザーというラジオのノイズ音みたいな耳鳴りがする 耳管狭窄(じかんきょうさく)、耳垢栓塞(じこうせんそく)、耳硬化症(じこうかしょう)
キーンという高い金属音の耳鳴りがする 突発性難聴、メニエール病、過度なストレスなど

耳鳴りの治療

主な治療方法は薬物治療ですが、漢方薬の処方も行っております。また、鍼治療での治療にも対応しております。
東洋医学に詳しい医師が、患者様の症状やお悩みを細かく丁寧にお聞きして、適切な治療を行っていきます。

薬物治療~漢方薬の処方も~

薬物治療~漢方薬の処方も~

丁寧な問診でお悩みをお聞きし、患者様の体質や症状に合った薬を処方します。
また、当院は漢方薬の処方にも対応しており、漢方薬と西洋薬の併用処方も可能です。漢方薬を用いることで、西洋医学では疾患として扱われない「未病」も改善できます。特に、突発性難聴のような原因が明らかにされていない疾患の場合、漢方薬を用いることで改善されることもあります。
漢方薬は当院の医師が患者様の体質・症状に合わせて、細かく調整して配合します。漢方薬について気になることがありましたら、いつでもご相談ください。

鍼治療にも対応しております

鍼治療にも対応しております当院では耳鳴りの治療として、鍼治療を行います。鍼治療をご希望の方は、お気軽にご連絡ください。

耳鳴りQ&A

防音室で過ごすとわずかな耳鳴りでも聞こえてきます。これは何かの病気ですか?

その耳鳴りは「防音室内耳鳴り」です。「防音室の中で過ごした人の94%が耳鳴りを感じた」という統計結果があり、聴覚異常ではないと明らかにされています。中にはこの統計結果から、「人は誰でも耳鳴りを感じるが、日常の生活音でかき消されるので自覚しないだけだ」という説を唱える学者も存在しています。
実際に健康な人でも、数秒程度の短い耳鳴り音が聞こえることはあります。

いつまで経っても耳鳴りが治りません。どうすればいいですか?

耳鳴りが治らない原因は様々ありますが、難聴の症状も併発している場合は、聴力回復の治療を行います。それでも聴力が回復しないと判断した際は、補聴器の使用または他の治療方法を提案します。
難聴がみられない患者様の場合は、薬物治療や生活習慣の改善で治療していきます。また、必要に応じてMRI・CTなどの精密検査を行う場合もあります

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