当院では帯状疱疹ワクチンの接種が可能です。
50 歳以上の方へ
水痘にかかったことのある方の帯状疱疹予防としての効果が認められています。50 歳以上の方は接種可能ですので、接種をお勧めします。
帯状疱疹とは
90％以上の日本人が帯状疱疹になる可能性が高く、80歳までに約3人に1人は発症すると言われています。 また、帯状疱疹が頭部や顔面に発症すると耳や目の神経に障害が発生し、耳鳴りやめまいなどの合併症を引き起こします。重症化すると、顔面神経麻痺や視力が低下するといった後遺症が残る可能性があります。
また、帯状疱疹が治っても長い間、痛みが残る場合があり、これは帯状疱疹後神経痛（PHN）と言われています。
50歳以上で帯状疱疹になった場合の2割がこのPHNを発症すると言われています。
帯状疱疹の予防（ワクチン）
帯状疱疹には2種類のワクチンがあります。 このワクチンにはそれぞれメリット、デメリットがあります。
2020年1月より、新しい帯状疱疹ワクチンの『シングリックス』が発売され、このシングリックスは2ヵ月間隔で2回接種を行います。
ですが2回目の接種が2ヵ月を超えても、遅くても1回目の接種から半年後までに接種する必要があります。 シングリックスの効果は、50歳以上で約97％、70歳以上の方で約90％と報告されています。 この結果、水ぼうそうワクチンより効果が高いと考えられます。
また、水ぼうそうワクチンは生ワクチンのため、他のワクチンも接種をする場合は27日以上間隔を空ける必要がありますが、シングリックスでは、不活化ワクチンため6日以上の間隔を空ければ他のワクチンも接種可能になります。 シングリックスは2回接種が、必要で水ぼうそうのワクチンと比べると費用が高額ですが、50歳以上の方でも予防効果が高く、帯状疱疹後神経痛（ＰＨＮ）の発症を減らす効果も期待できます。
帯状疱疹に対する予防接種をご希望の際は、お気軽にお問い合わせ下さい。
※このテーブルは横にスクロールできます。
| 帯状疱疹予防（ビケン） | 帯状疱疹予防（シングリックス） | |
| ワクチンの種類 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
| 接種回数 | 1回 | 2回（2カ月後に 2回目） 遅くとも 6カ月後までに接種 |
| 予防効果 | 50～60％ | 90％以上 |
| 副反応 | 接種部位の痛み、腫れ、発赤 3日～1週間で消失 | 接種部位の痛み、腫れ、発赤、筋肉痛、全身倦怠感 3日～1週間で消失 |
| 料金 (税込み) |
8,800円 | 22,000円/1回 |
| 長所 | ・1回で済む ・値段が安い |
・免疫が低下している方にも接種できる ・予防効果が高い ・持続期間が長い |
| 短所 | ・免疫が低下している方には接種できない ・持続期間が短い （５年を越えると 50％有効性が低下する） |
・痛い ・2回接種が必要 ・値段が高い |
