禁煙外来

  • 「心臓や肺の病気があり、たばこをやめるように言われている…」
  • 「たばこをやめようと思っているのにやめられない…」
  • 「周りのひとからたばこをやめるように言われている…」

このような方は禁煙外来でたばこをやめられるかもしれません。

喫煙の問題

喫煙は、がんや循環器疾患、呼吸器疾患など、全身のさまざまな病気のリスクを大幅に高めます。また、周囲の人の健康にも悪影響を及ぼす(受動喫煙)ため、健康上の大きな問題となります。
主な影響は以下の通りです。

喫煙者本人への影響

がん

肺がんをはじめ、喉頭がん、食道がん、膵臓がんなど、全身の多くのがんのリスクが上昇します。

循環器疾患

ニコチンの血管収縮作用などにより、高血圧、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中などのリスクが高まります。

呼吸器疾患

慢性的な咳や痰、息切れなどの症状が現れ、慢性閉塞性肺疾患(COPD、肺気腫など)や喘息などの原因となります。

消化器疾患

胃や腸への血流が低下することで、消化管の働きが悪くなり、吐き気などの症状が出ることがあります。

その他

持久力やスタミナの低下(一酸化炭素による酸素運搬能力の低下)、歯周病の悪化、糖尿病のリスク上昇、妊娠・出産への悪影響(低出生体重児、流産・早産のリスク)。
たとえ1日に吸う本数が少なくても、これらの病気のリスクは非喫煙者より高くなります。

周囲の人への影響(受動喫煙)

喫煙は、喫煙者本人だけでなく、たばこの煙(特に副流煙)を吸い込む周囲の人にも深刻な健康被害をもたらします。
主なリスク:肺がん、虚血性心疾患、脳卒中、子どもの喘息や乳幼児突然死症候群など。
禁煙は、自分自身の健康だけでなく、大切な家族や周囲の人々の健康を守ることにもつながります。

禁煙の効果

1.健康的になります

  1. 血圧や血液中の酸素濃度が改善します。
  2. 味覚や嗅覚が正常になります。
  3. 肺機能が改善し、咳や息切れなどが改善されます。また、風邪などの呼吸器感染症にかかりにくくなります。
  4. 肺がんや心臓病、脳血管疾患などにかかるリスクが減少します。

2.出費が減ります

禁煙することで、たばこ代が節約できます。1日に460~580円のたばこを1箱吸う人が禁煙すると、1年間で17~20万円の節約ができます。加えて、たばこが原因で発症する病気にかからないため、医療費の削減になるかもしれません。お財布にも健康にもうれしいことです。

3.受動喫煙をなくせます

喫煙者が吸う煙を主流煙といい、たばこの先の点火部分から立ち上がる煙を副流煙といいます。副流煙は、主流煙よりも多くの有害物質が含まれており、約70種類の発がん物質を含むといわれています。
愛煙家のそばにいると、自分の意思とは関係なしに、発がんのリスクを負わされていることになります。
受動喫煙の防止の観点から、現在は、各種の行政機関や医療機関、ホテル、駅などの公共施設での禁煙が進んでいます。

健康保険を使った禁煙治療

以下の5項目をすべて満たしている方は、健康保険を使った禁煙治療を受けることができます。

禁煙外来で保険適応となる条件

  1. 直ちに(2週間以内に)禁煙をしようと考えていること。
  2. ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)5点以上であること。
  3. ブリンクマン指数(1日喫煙本数×喫煙年数)が200以上であること。
    (2016年4月より35歳未満の方には上記要件はなくなりました)
  4. 禁煙治療を受けることを文書により同意していること。
  5. 過去1年以内に健康保険を使った禁煙治療を受けていないこと。

ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)

※保険で認められている通院回数は、初診を含めて計5回、期間は約3か月です。
※4回目(12週)までは、禁煙補助薬の処方箋を発行します。

注意

①禁煙補助薬の保険適応は初回受診日より12週までです(禁煙開始日ではありません)。13週以降の薬剤費は自費となります。
②禁煙治療の初回受診日より1年間は再度の禁煙治療は健康保険の適応にはなりません。 ☞ 禁煙治療の対象者(保険適応者)

おすすめ

禁煙治療を成功させるためには下記をお勧めします。
禁煙治療(禁煙補助薬服用)は初回受診日より早めに開始する 出来るだけ連続して受診する(予定受診日より早い受診もOK)

禁煙治療の流れ

初回

初診時の問診では、治療法の説明の他、ニコチン依存度、喫煙の状況、禁煙の関心度などをチェックします。また、呼気中(吐き出す息)の一酸化炭素濃度の測定、禁煙開始日の決定と「禁煙誓約書」へのサイン、次回診察日の決定を行い、治療のための禁煙補助薬の処方箋を発行します。

2回目から4回目

初回から2週目に再診し、喫煙状況や副作用や離脱症状の有無を確認します。呼気中の一酸化炭素の測定を行い、禁煙補助薬の追加処方箋を発行します。
4週目、8週目の再診でも、喫煙状況を確認、呼気中の一酸化炭素の測定を行います。出現した離脱症状の確認や対処法などのカウンセリングを行い、禁煙補助薬の追加処方箋を発行します。

5回目

12週目の再診が最終回、治療終了です。禁煙に成功していれば、そのまま禁煙を継続するためのコツを理解します。

使用する煙補助薬について

当院では、禁煙補助薬としてチャンピックス錠を使用しています。

チャンピックスの作用

チャンピックスは脳内でニコチンが作用する部位に対して、ニコチンと似たような働きを「部分的に」行う薬です。 完全に同じ強さで刺激するわけではなく、ほどよく刺激することで少量のドーパミンを放出させ、禁煙に伴うイライラや落ち込みなどの離脱症状を和らげてくれます。チャンピックスは脳内でニコチンが作用する部位に対して、ニコチンよりも弱く刺激する薬です。

禁煙による離脱症状(イライラ、渇望感)を軽減しつつ、喫煙しても満足感が得られにくくすることで、禁煙を強力にサポートします。ニコチンを含まない飲み薬で、タバコへの依存を段階的に減らし、最終的に「吸っても美味しくない」と感じさせることで、高い禁煙成功率が期待できます。

服用方法

第1〜3日目

0.5mgを1日1回食後に服用します

第4〜7日目

0.5mgを1日2回朝夕食後に服用します

第8日目以降

1mgを1日2回朝夕食後に服用します
*投与期間は12週間です。

チャンピックスの副作用

チャンピックスの主な副作用には、吐き気、便秘、不眠、頭痛といった消化器症状や精神神経系の症状があります。
また、めまい、眠気、意識障害が報告されており、これらが原因で自動車事故につながるケースもあるため、運転や危険な機械の操作は避ける必要があります。
精神疾患のある方は、症状が悪化する可能性があるため、特に注意が必要です。

主な副作用
  • 消化器症状:吐き気(最も多い)、便秘、胃炎、鼓腸(お腹の張り)など
  • 精神神経症状:不眠症、異常な夢、頭痛、めまい、眠気、意識障害
その他の副作用
  • 皮膚の発疹やかゆみ
  • 肝機能障害
  • まれに血管浮腫(顔面、舌、口唇、咽頭、喉頭の腫れ)
副作用への対処法
  • 吐き気:服用初期に多く、食後に服用することで軽減できます。
  • 精神神経症状:運転や危険を伴う機械の操作は控えてください。
  • 重い副作用の可能性:めまい、眠気、意識障害などの症状がみられたら、すぐに運転を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
特に注意が必要な方
  • 精神疾患の既往歴がある方(症状が悪化する可能性があります)
  • 過去に消化器の手術歴がある方(イレウス(腸閉塞)のリスクがあるため)
注意事項
  • 自己判断で服用を中止せず、必ず医師の指示に従ってください。
  • 他の禁煙補助薬(ニコチン製剤など)との併用はしないでください。
  • 症状が出た場合は、無理せず担当の医師や薬剤師に相談してください。

禁煙治療にかかる費用

チャンピックスによる禁煙治療 6650円  1割負担 
13310円 2割負担 
 19960円 3割負担 
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